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2008 |
市民劇「久留米がすりのうた」
「藍のうた」を市民参加型の大型音楽劇としてリメイク。作曲を田村徹、劇中歌として取り上げられた「そろばん踊り」をソプラノ歌手、中尾陸美が担当、市民コール、児童合唱団など大勢のキャストが市民会館大ホールの舞台を埋め尽くし、舞踊、音楽、演劇が渾然一体となった様は圧巻だった。
市民劇団「ほとめき倶楽部」旗揚げのきっかけになった作品。
■原作:岩崎京子 【久留米市民会館】
■CAST:吉田美咲 森紀子 中尾陸美ほか
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2007 |
「藍のうた」
水天宮の夏祭りで筑後川に落ちて死んだ弟嘉吉を思い、機織りに打ち込むうちに「加寿利」を発見。悩み多く、夢も多かった少女時代、親友キヌの破天荒な生き方とは対称的に、紺屋の佐助とのはかない恋も実らぬまま一途に機を織る青春時代。結婚し3児の母となった途端、最高の理解者祖母にも死なれて・・・
20代前半の若手役者陣を中心に本格志向のリアルな表現で、初めて久留米の偉人「井上 伝」を題材に扱った意欲作。岩崎京子の原作を元に、人間「井上 伝」の内面に切り込む芝居となった。
■原作:岩崎京子 【えーるピア久留米】
■CAST:吉田美咲 舞紀 藤村美幸ほか
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2006 |
「櫻の森の満開の下」
昔、鈴鹿の森に一人の残虐な山賊が住んでいました。この男は、何故か桜の花盛りを恐れていました。ある時、峠を登ってきた京からの旅の夫婦を襲い、美しい妻をさらって、自分の八番目の女房にしました。
処がこの女、大変なわがままで、今までの女房を殺させ、食べ物に不満を言い、ついには京に帰りたいと、山賊を責めます。女の美しさに惚れてしまった山賊は、山を下りて、京で暮らすことにしました。京に戻った女は、ますますわがままに振る舞い、山賊に命じて、毎夜、首狩りをさせ、首あそびに興じます。山賊はある日、耐えかねて「おれは山へ帰る!」と言います。すると女は急にしおらしく泣き崩れます。山賊は、女を背負ってふるさとの鈴鹿の山を目指します。
峠の櫻がちょうど満開の季節でした。その満開の櫻の下を通りかかると・・・
人間の精神と肉体を風邪や光や空のように悲しむ坂口安吾美学の傑作。久留米と矢部村で公演が行われた。
■原作:坂口安吾
■CAST:高口純平 吉田美咲 藤村美幸ほか
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2005 |
「太鼓」
第二次世界大戦、貧しい村の一人の少年が戦場の土を踏んでいた。
初めての最前哨。伏兵として軍曹と共に潜む草むらで、せまってくる不安と戦っていた。そこに現れる、故郷の母や、恋人。そして第一次世界大戦時に戦死した父。
少年が敵兵の少年と出会った瞬間、衝撃的な結末へと向かっていく・・・
■原作:木谷茂生作 【共同ホール】
■CAST:竹之内昌治 井上祐 喜多原千夏ほか
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2004 |
市民劇「人生の並木路」
*大川市で行われた市民劇 観客 2000名動員
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2002 |
市民劇「かぐや姫に恋した男たち」
*大川市で行われた市民劇 観客 1800名動員
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2001 |
ひとり芝居「極めつけ好色おせん」
井原西鶴の「好色五人女」には、不義密通は死罪であった時代の、命がけの五つの恋が描かれています。その中でも、駆け落ちした手代の清十郎が刑場の露と消えたことを知り、狂乱する米問屋田島屋の妹お夏、家事騒ぎで避難した吉祥寺の吉三郎にもう一度逢いたいと放火し、火炙りになる八百屋お七の話は、一途な恋、激しい恋として語り継がれています。
樽屋おせんの恋はちょっと風変わりです。一途でもなく、せつなくもない恋です。いえいいえ、恋と呼ぶのもふさわしくない、女同士の丁々発止の心理戦が展開されます。
■CAST:いけだ世佳
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2000- 2004 |
第三法廷「TEEN COURT」
17歳の犯罪を17歳が裁く衝撃のドラマ
「僕も何か人に裁かれるような事件を起こせば良かったんだ」
17歳の少年Zが、砂場で遊んでいた3歳の女の子の抱いていたキティちゃん人形の顔にアイスピックを突き刺して逃げた。この犯罪を裁くために17歳の少年少女たちが陪審員として召集された。赤の他人の12名、胡散臭そうに警戒し合い、議論は空転し、委員会解散の動議さえ出る。かろうじて否決し、事件の背景、犯行動機を探るうちに議論は意外な展開を見せる。
一人の少女の懺悔をきっかけに、陪審員一人一人が、自分の傷ついた心の扉を開いていく。それが魂の叫びとなって互いの胸に突き刺さる。そして・・・
鹿児島、博多、久留米、甘木などで15ステージの公演をこなし、観客動員数延べ 2740名を記録した。平均年齢18-19歳という20数名で演じられたこの「第三法廷」は、同世代の若者の共感を呼び、話題を集めた。
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1999 |
「檸檬心中事件」
5人の振袖姿の女たちが、レモンを手に上品な会話を楽しんでいる。話題がそれてお互いが軽蔑し会う険悪な雰囲気になったとき、中の一人ユカが、少女に語りかけられたことで梶井基次郎の小説「檸檬」を思いだし、レモンは憂鬱を吹き飛ばす爆弾だという。
それを機に、世佳がレモンをかじってつわりになり吐いたこと、さおりが手に軍配がくっついて離れないこと、イリ子がだれかれ泣くみんな本当は狐にとり憑かれているのだなどと、異常なことを話し始める。
ユカは、近松門左衛門の心中もの「冥土の飛躍」の稽古をやらせ、心中の気配りの素晴らしさを体験させようとする。しかし、またもや圭子は、友人のあざみが卑弥呼だと言い張った大学の臨床実験の話をし、皆で再現をする。
ユカは、時が熟したと判断し、「心中天の網島」のラストシーンを演じさせる。その後初めて、実はみんなを集めたのは、死んだあざみの仕掛けた罠だったことを告白する。
皆は、自分があざみの乗り移った言動を再現したことを知り、あざみの罠にはまって、幻想のレモン集団心中を実行する。レモンは爆発するか?
【小郡市、柳川、博多】
■CAST:いけだ世佳
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1998 |
「好色ノススメ」
少女の頃の性的虐待から、心を閉ざしているOL北川涼子の部屋に赤いバラの花束を持ったおまんが侵入する。
驚き怯える涼子をしり目に、お夏、お七、おせん、おさんがそろい踏み。五人女は涼子の心にも侵入して、あのてこの手の恋の手ほどき。誘いの手口から恋の成就する歓びまでを再現してみせる。涼子の心の鎖が解けはじめると、五人女は一転して、はりつけ、火炙り、自害と、許されぬ恋の壮絶な結末を演じてみせる。どんでん返しの罠が仕掛けられていた!
【博多】
■CAST:いけだ世佳 堀田圭子 磯野倫子ほか
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