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■OUTLINE：
ある山陰の藪の中で、烏帽子をかぶったまま仰向けに倒れた男の遺体が発見される。検非違使は、早速関係者と思しき人物たちを次々尋問していく。舞台は平安時代。藪の中で起こったある殺人事件の関係者が証言する。｢木樵り｣、旅をする男と女に会ったという｢旅法師｣、男の衣服を着て太刀と弓矢を持ち馬に乗った盗人を捕らえた｢放免｣、被害者の妻の母｢親媼｣の証言。

ところが、容疑者の告白と被害者である男｢武弘｣、その妻｢真砂｣の話がまったく噛みあわない。なぜ、どうして3人の告白は違うのか。どれが真相なのか、誰が犯人なのか、全て有耶無耶のまま…

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